Season2 #08長崎編(前編)

今回の旅の舞台は、長濱さんの生まれ故郷、長崎。
日本・中国・オランダの異文化が融合し、異国情緒に溢れ、更には海にも囲まれ、豊かな自然にも恵まれた長崎県・長崎市。
今年9月に西九州新幹線が開業してより身近になりました。
そんな長濱さんが生まれ育った長崎の文化と出会う、音楽の旅に出かけます。

今回の音楽ブースとして訪れたのは、多くの洋風住宅が立ち並び異国情緒あふれる東山手地区にあるオランダ坂沿いに建つこの洋館「東山手甲十三番館」。
国の有形文化財としても登録されており、一時はフランス領事館としても使われていた歴史ある洋館は、まさに長崎の海外交流の歴史を刻む建物。

長濱「柱の色とか、梁の色とか、節々に洋風な文化を感じて、どこも可愛くて、家を建てるなら真似したいなって思うような魅力が詰まっていました。」

日本にいることを忘れてしまいそうにな佇まいで、思わず写真に収めたくなるスポットです。

オランダ坂は長崎を代表する観光地。
上京して、周りの人たちから「オランダ坂に行ってみたい」と言われて、改めてその知名度の高さを実感したという長濱さん。

長濱「小さい頃は当たり前のように、普通の坂として使っていたので、大人になって改めて勉強したりしてみると、なんか物語がみえて、より好きになりました。」

他にも長崎でお馴染みの風景と言えば、100年以上の歴史があり長崎市民の足として今も昔も変わらず愛され続けているのが、路面電車。

長濱「習い事に行くのにも、普段休日に遊ぶ時にも、路面電車を使っていたので、本当に当たり前にある光景だったんですけど、
大人になって長崎に帰ってきて見てみると、凄く可愛くて、なんか愛おしい風景で、その大きな部分を担っているなっていう風に思います。」

そして、ここで改めて長崎での小さい頃の思い出がよみがえります。

長濱「長崎に住んでいながら、小さい頃から、母にスタンプラリーとかウォークラリーに連れて行ってもらっていて、
長崎の歴史的な建造物などを、母と歩いて回った思い出があります。
あとは、2月にランタンフェスティバルっていう長崎の大きなお祭りがあるんですけど、それはすごく大好きでした。
本当に長崎がランタンで綺麗に彩られて、中華街を中心にそのお祭りが行われるんですけど、その時はごま団子を食べたり、ちまきを食べたり、食べ歩きをよくしていました。」
と、住んでいた時とはまた違う目線で故郷の魅力を感じ、そして懐かしい風景や思い出す長濱さんが印象的でした。

続いて、長濱さんが訪れたのは、寛永11年(1634年)に作られた、日本発のアーチ型の橋で、国の重要文化財に指定されている眼鏡橋。
川面に映る影が双円を描き「メガネ」に見えることから眼鏡橋を呼ばれるようになり、日本三名橋にも数えられています。

長濱「石畳のところで、みんなで友達とワイワイおしゃべりしたりしていました。」

長濱さんも昔から訪れていた場所。
そして眼鏡橋の注目すべきは、石畳の中に紛れているハートのストーン。
ここは恋愛成就のパワースポットとしても大人気。

長濱「長崎は観光名所なので、協力しているのか分からないんですけど、隠れハートが本当に多くて、
グラバー園の石畳にも、港の近くにも突如ハートが現れたりして、来る人を楽しませようとしている感じが凄く好きで。」

沢山の観光客の方が、和気あいあいと過ごしている様子を眺めて、「ああ、良いなぁ」とほっこりした気持ちになり、
この眼鏡橋でもまた、住んでいた時とは違う感覚を感じていました。

今回のlegatoで故郷に帰ってきた長濱さんは、

長濱「旅する音楽スタジオということで、いろんな土地を旅しているんですけど、地元にこうやって旅として帰ってきて、すごく新鮮でした。
改めて自分が故郷を離れて、帰ってきてみるのも良いなとすごく思ったので、このlegatoを見てくれた方が自分の地元に帰ってみたいなとか、
あとは長崎に来てみたいなって思えてもらえたら嬉しいなと思いました。」

地元・長崎を、改めて旅をするという目線で、自らの思い出と共に魅力を紹介してくれた長濱さん。
故郷の旅は、次回12月のlegatoに続きます。
お楽しみに。

最後に、今回の長崎編(前編)で長濱さんがセレクトした楽曲「Neru's recommend」をご紹介。

♪ What I Got / Sublime
♪ ワンダーフォーゲル / くるり
♪ My Dear Friend / Curly Giraffe
♪ Opus 40/ Mercury Rev
♪ Sparky’s Dream / Teenage Fanclub

今回の選曲について、
長濱「長崎はやっぱり、街・人・年齢、色んなものが混ざり合って出来ている土地なのかなと思って、音楽もちょっと賑やかな感じとか、
あとは観光したりドライブしたりしながら聴きたい曲、自分が故郷で聴いていた思い出の曲とか、帰ってきた時にホッとして聴きたいような曲も選びました。」
といことで、普段とはまた少し違う、長濱さんの思い出が詰まった故郷ならではの選曲となっています。

Play list

プレイリスト